定期保険

定期保険とは、保険期間中に死亡または高度障害状態になった場合に保険金が支払われる保険のこと。保険期間を10年、20年、30年などの年数で満期を定める場合と、60歳まで、65歳までなど年齢で満期を定める場合とがあり、この満期を過ぎると保障は終了。つまり満期以降に死亡したり高度障害の状態になったりしても死亡保障は1円もおりないということです。このように、満期金や解約返戻金がない代わりに、保険料は安く掛け捨てで設定されているのが定期保険の特徴ともいえます。

定期保険は一定期間の保障を手厚くしたい人に向いています。具体的に言うとずばり子育て世代。この世代は家計支出が何かと多く、しかも貯蓄が十分でない人が多数。まだまだ収入が限られている割には高額な保障が必要で、そんな子育て世代のニーズにぴったりなのが定期保険といえるでしょう。

定期保険にはいくつかのバリエーションがあります。

ひとつ目は、保障額が満期まで変わらないタイプ。もっともシンプルな定期保険といえます。

ふたつ目は、保険金を一括して受け取るのではなく、年金という形で満期まで定期的に遺族に支払われる「収入保障保険」というタイプ。一家の大黒柱に万一のことがあった場合、これまでの給与の代わりとなるべく毎月遺族に一定額の保険金が支払われるというわけです。保険金何百万円がドンと一括で支払われるより、生活費などに使いやすいというメリットがあります。

一方で、満期までの残り期間が少なくなるほど、保険金の受取総額は減っていきます。しかし「もし満期直前に亡くなられても最低○年間は保険金を支払います」といったような最低支払保証期間が設けられている商品がほとんどです。

三つ目が、保険期間中に保険金額がどんどん減っていく「逓減定期保険」。死亡保障は子どもが生まれたときにもっとも必要保障額が大きく、子どもが成長するにつれ減少していくもの。このことを踏まえ、時間の経過とともに必要保障額を減らしていくことで、ひとつ目のシンプルな定期保険より保険料が安く設定されているのがこのタイプの保険です。

このほかにも、三つ目の保険とは逆に保険金額がどんどん増えていく「逓増定期保険」などもありますが、個人で加入するなら定期保険は上記の3タイプと考えて問題ないでしょう。

前述のとおり定期保険の保険料は安く設定されていますが、安いとはいえ、毎月の支払いが20年、30年続くことを考えると、保険料の支払総額はあなどれない額となってきます。一方で30歳の男性が60歳の誕生日を迎えられずに死亡する確率は10%にも満たないというデータもあり、定期保険に掛けられた保険料の多くは文字通り「掛け捨て」となってしまいます。満期まで無事に生存できたのだからもちろん喜ばしいことではありますが、その「安心」のために払うお金はなるべくなら低く抑えたいものですね。必要な死亡保障額をきちんと把握し、無駄なお金を払うことのないように気をつけましょう。

また、非喫煙者であること、中肉中背であることなど、病気のリスクが低い健康体の人ほど保険料が割り引かれるタイプの定期保険を扱っている会社もあるので、健康に自信がある人はチェックしてみることをおすすめします。